Music Diary
[ 2010.09.23 ]
Keith Jarrett Trio @Tokyo
Tonight was the first night of Keith Jarrett Trio Japan Tour 2010.
The concert was sold out as always and some of the audiences flied from Asian countries.
The Trio's music moved us.
And we made Keith moved as well with our Japanese thick silence.
すばらしかった、キース・ジャレット/ ゲイリー・ピーコック/ ジャック・ディジョネット。
【これがキース・ジャレット・トリオの正式名称です。
病から復帰した2000年に、トリオのメンバー2人のミュージカル・サポートに感謝して、名前も対等にしたいと、このように変えたのでした】
いつも、彼らがステージに出てくる前の「完璧な静寂」に、おじけずくわたしですが、
それでも3人がステージに出てきて拍手がなり始めれば、呼吸が戻ってきます。
音楽ジャーナリストを生業にして、今でも「緊張できる」コンサートがあるのが、実はうれしくあったりもします。
キースを聴きに行くから、それまでに絶対咳を治さなくてはというのが、わたしの最近の目標でした。
そして、晴れて咳も治り、オーチャードホールに行きました。
第一部の冒頭は、初日でしたし、ピアノの音が小さかったので、どうしてものめり込めませんでした。
キースにしても、その反応を肌で感じているようでした。
だって、第2部のでだしから、ぐっと人が変わったように、活き活きと表現していましたから。
で、ツイッターでお約束したセット・リストを書きます。
キースが演奏するスタンダードは、原曲のエッセンスだけを抽出して、あとは即興演奏で終始するというケースがあり、すぐに曲名がわからない場合が多いのです。
まるで、全曲新たに作曲しているようなものですから、それは見事な技なのです。
他のコンサートでは見かけない風景ですが、ですから、インターミッションとコンサートの終了後に、鯉沼ミュージックの方、以前キースを長年担当していらした55レコーズの五野さん、ユニバーサルの斉藤さん、評論家の杉田さんなどで、曲のタイトルを相談するんです。
え?セットリストを見せてもらえばいい?
それは、キース・トリオの場合、ダメですね。
だって、ほかのメンバーにも曲が始まるまで、何の曲かキースは明かしませんから。
キース・トリオの演奏がほとんどキースのピアノで始まるのは、そんなわけがあるのです。
終わってから、キースに聞けばいい、ですって?
それも、ダメですね。神懸かり状態ですから、覚えていません。
で、みんなでメモをとって(頭か紙に)、あとでつきあわせるのです。
そして、それを会場前に張り出すのです。
◆ ◆ ◆
ピアノのPAの関係もあって、今日は2部がよかった。
2度、泣きました。
冒頭の「ジャンゴ」、
2度目のアンコールの「WhenI Fall In Love」は、大泣きでした。
悲しいわけではありません。
自分で泣いておいてなんですが、あれは何の涙なのでしょうか?
最も近いのは、浄化の涙だと思います。
(キースではなく、彼を通して、音楽そのものが)
赦してくれるからです。
すべてを、抱きとめてくれるからです。
そういうことができる演奏家は、当然、そうそういません。
天とこの地上をつなぐことができる演奏家。
それが、キース・ジャレットであり、トリオなのです。
彼らを生で聴ける同時代に生まれたことを、わたしは心から感謝しています。
すばらしい音楽を、ありがとうございました。
◆ ◆ ◆
【1部】
M1) Solar (Miles Davis)
M2) I've Got a Crush on You(George Gershwin)
M3) Stars Fell on Alabama (Frank Perkins)
M4) Conception (George Shearing)
M5) Someday My Prince Will Come (Frank Churchil for Walt Disney's 1937 animated movie "Snow White and the Seven Dwarfs")
M6) original tune of Keith Jarett
【2部】
M1) Django (John Lewis)
M2) My Ship (Kurt Weill )
M3) Sandu (Clifford Brown)
【アンコール】
M1) Too Young to Go Steady(Jimmy McHugh )
M2) When I Fall in Love (Victor Young )







