Music Diary
[ 2010.06.18 ]
菊地成孔さんとNumero対談
サックス奏者で文筆家の菊地成孔さんからお名指しで、対談をしました。
女性誌のNUMEROのため、「音楽とエモーション」について話し合うという企画。
菊地さんは、ステージでもお話がメチャ面白いじゃないですか。
マジメに面白いことを言う。
レヴィ=ストロースに音楽を捧げ、彼の死とマイケル・ジャクソンの死が重なったことで、20世紀にほんとうに幕が降りたと感じたと話されたり。
フツー、同じ地平で考えないことを、すんなり並べてみる。
考え方が柔軟なのですね。そこが面白い。
即興演奏家ですから、そういった自由な考え方をすることができる。
そして対談当日は、やはりと言うか、なるほどと言いますか、
準備をとてもきちんとしてみえたのですね。
頭が下がりました。
◆ ◆ ◆
NUMER編集部の佐々木真純さんと見せ方について話し合い、
喜怒哀楽、それぞれの感情を代表するアルバムを2人がそれぞれ持参することにしました。
わたしは、喜怒哀楽のそれぞれの感情を代表する作品を1枚づつもって行きましたが、
菊地さんは、各感情3枚づつくらいもっていらした。
偉い。
わたしは、彼の、人より深く掘るそのアティトゥードをすばらしいと思いました。
◆ ◆ ◆
まず、「作り手側からの感情の表現」をわたしが菊地さんにうかがったんです。
最新作『ニューヨーク・ヘルソニック・バレエ』は、1曲目は前頭葉マッサージのように気持ちがいい。
アヴァンギャルドな上に、官能的な曲も入っているので非常にエモーショナル。
どんなエモーションを表現したかったのか伺うと、
「僕の場合は、僕が感情的になっていることに対して、シンクロしていく、同調するだろうなというのを目的に作っています。
感情のコントロールに関しては恣意的ですね。
日本は今、青春中毒の国だと思いますけど(笑)、ポップミュージックなんか高校卒業したくないような感じでみんな同じじゃないですか。
だから殺意に近い怒りがあるとか、舞い上がるほど嬉しいとか、死ぬほど悲しいとか、極端な感情はあっても、もうそれを担当する音楽のジャンルは決まっているので、そうじゃないジャンルでは暑苦しい感情はもう嫌だという音楽ばかり。
だから自分のやる仕事は、極端に感情が動くことで昇華するっていうか。
ペペ・トルメント・アスカラールに関して、ラテンとクラシックという音量も駆動している感情も根源的には違うものを、一緒の器に入れ、この人とこの人が同席してモメんじゃないの?っていうヤバイ環境をバンドに設定する。
平和に楽しく演奏しましょうではないストレスを与えるわけです。そのことでみんな必死になるし、前のめりの興奮の中で、喜怒哀楽が自然に出ますね」
とのこと。
後は、NUMEROで読んで下さいね。
寺島しのぶさんのインタヴューなど、1冊丸ごとエモーション特集なのが濃くて読み応えがありますよ☆







