Music Diary
[ 2009.08.20 ]
Sophie Milmanの誘惑
ソフィー・ミルマンの第3作『Take Love Easy』が、そうとうイイ。
順調な成長をみせ、ダイレクトに聴き手の心に飛び込んでくる歌を聴かせているのだ。
デビュー作は、(そうであって当然なのだけれど)
色々盛り込んだ松花堂弁当感があり、
第2作はちょっと背伸びが感じられるメニューだった。
でも、ここにいるのは正真正銘の大人のシンガーで、しかもクールな色調で統一感がある。
キュートなルックスとは対照的な、低く、ビブラートのきいた歌声。
それを最大限に活かし、デビュー作では凝りすぎてたアレンジも、今作では聴きやすく楽しいものになった。
上手くなったナとうなった、〈Day In Day Out〉。
スタンダードの他、ポール・サイモン作曲の〈50 Ways to Leave your Lover〉(恋人と別れる50の方法)は前半と後半の歌い分けが、ブリリアント。
ブルージーに歌ったジョニ・ミッチェル曲〈Be Cool〉や、ブルース・スプリングスティーンの〈I'm on Fire〉も自分の歌にしてお見事だ。
ふつーは、止めておいた方がいいカルロス・ジョビンのボッサやエリントン・ナンバーも、今作のソフィーはちゃんと歌えている。
◆ ◆ ◆
ロシアのウラル山脈で生まれ、イスラエルを経て、今はカナダに住むソフィー。
「ジャズはイスラエルで好きになって聴きまくっていたけれど、両親とカナダに移住してからは、別世界!生で聴く音楽/ジャズは、すごかった。とりこになったわ」
デビュー作『Sophie Milman』(2004年制作)がi Tunes ジャズ・チャートのダウンロード数No.1になり、一気にスターダムをかけあがった。
「わたしね、もっと上手くなるの。
ずっと歌うの。だから、ずっと書いてね」
わたしより小さいかもしれない体躯。その身体から、ロシア的な情熱があふれでていた。
それに、ほれぼれするくらい、気が強そうだった。
彼女自身がいう通り、ソフィーは、残っていくにちがいない。






